写生の定義は生きている対象物を描写することである

同時に対象物と作者が作品を共同制作する過程でもある

東富有

1人の画家は小さな島にいた。

この島は四季折々の様々な表情を見せてくれる。

この壮大な景色は見る者を魅了し

神聖で偉大な大自然は

私たち人間をちっぽけな存在に感じさせる。

また同時に私たちにエネルギーや感動を与えてくれた。

目まぐるしい現代社会から離れ

この一人の画家は

静寂に包まれたこの小さな島で

そんな自然と対話をし恋をしていた。

父はたった六色の絵具と一本の筆しか持たない。

そして大自然の中で白いキャンパスに鉛筆の下書きもせずに筆を運ばせた。

父の一筆一筆は

白い舞台の上で自然の音楽に合わせて軽やかに踊っているようだった。

また、まるで武士のように一切の無駄な動作がなかった。

その作品からは地球の大地が回り

風が吹き、水は流れ

鳥のなき声が聴こえた。

作品の中の新鮮な空気を吸い込むと

その大自然の声を身体の中に取り込めそうだった。

そして何よりこの作品から大自然の鼓動を感じ

父と美しい大自然は一体になっていることがわかった。

文 東俊達

東富有(あずま ふゆう)

新潟県佐渡市在住

水彩画家 

東有達、東俊達、東達美の師匠

学校法人新潟国際藝術学院 学院長

中国山頭大学など 客員教授

日本タイ国際教育連携プロジェクト 大学院生·博士指導教官

日本国際水彩画会 代表

佐渡国際美術館  館長

活動記録

  • 1991 「新潟印象展」(新潟県民会館)※以降毎年個展
  • 1995 「中国現代絵画名作展」作品10点出品 (新潟県立近代美術館主催)
  • 1996 「富有の世界展」(新潟伊勢丹画廊)富有画舫教室設立
  • 2000 「富有の世界展」東京・新潟巡回展   ※2006年まで毎年
  • 2001 日本国際水彩画会創立「国際水彩画交流展」 企画開催(実行委員会主催)※以降毎年「東 富有水彩画集 十年の恋」出版
  • 2002 フランスLILLE市個展(LILLE市政府主催)
  • 2003 「第16回アジア水彩画連盟展」出品
  • 2007 「富有の世界展」新潟大和   ※2010年まで毎年
  • 2008  学校法人新潟国際藝術学院設立 新潟県認可
  • 2011   佐渡研究院、道の駅国際美術館設立 東富有風景画常設展示 
  • 2012 「東富有水彩画集 二十年の恋」出版
  • 2016  佐渡国際教育学院設立、法務省と新潟県認可  第1回AZUMAs絵画展 新潟三越開催
  • 2017  第2回AZUMAs絵画展 新潟三越開催
  • 2018 「第25回インドネシア国際水彩画展」招待出品 「我が水彩画の父 東富有」画集出版 (有達、俊達、達美 編集発行) 第3回AZUMAs絵画展 新潟三越 開催 第1回東氏父子の水彩画世界 中国杭州 東街6号開催
  • 2019  中国—東盟国際水彩名家写生団2019招待画家として参加 『東氏父子の水彩画世界』第24回春季広州国際芸術博覧会 『第1回、2回東氏父子の水彩画世界』中国南寧国玉堂芸術館 『東氏父子の水彩画世界』中国大理水花私藏芸術花園 『東氏父子の水彩画世界 巡回展』汕头大学長江芸術与設計学院美術館 『第2回東氏父子の水彩画世界』中国杭州 東街6号
  • 2020  『東氏家族の水彩画世界』 中国広州 未来社

活動の様子

国際水彩画展の様子 2001年撮影